日本とキューバの友好・連帯活動にご協力いただいている皆様、並びにキューバに関心を寄せておられる皆様へ。
ご承知のように、現在、キューバは新型コロナウイルス禍を契機に2020年の実質GDPがマイナス11%に落ち込むなど激しい停滞に見舞われています。経済の停滞は食料、医薬品など生活必需品の圧倒的不足をもたらし、キューバ国民の生活を直撃しています。しかし、キューバ経済の停滞をコロナ禍だけのせいにするわけにはいきません。キューバ経済の停滞の根底には、1960年代から続く米国によるキューバに対する理不尽な経済封鎖が横たわっていることは言うまでもありません。経済封鎖は、キューバの生産、流通、金融などのあらゆる経済活動を妨害し、キューバ国民の生活を長期にわたって苦しめています。そして今、さらに新型コロナウイルスの直撃を受け、キューバ経済とキューバ国民の生活は一気に窮地に追い込まれてしまったというわけです。
また、キューバ経済の困窮化は、平等で自由な社会、人権が尊重される社会の構築を目指したキューバ革命をも揺るがす危険性をはらんでいます。しかも、いつものことですが経済危機に乗じてキューバ革命を外部から挫折させようとする動きも強まっています。しかし、このような策動を許すわけにはいきません。キューバ革命は、持続可能な未来社会の礎としての意味を持っているからです。この重要な歴史的役割を担うキューバ革命を、米国とコロナウイルスという2つの外的要因で後戻りさせるわけにはいきません。
今、キューバ経済は革命以後、最大の危機にあるといっても言い過ぎではありません。キューバ政府も必死の対応をしていますが、米国政府の対キューバ攻撃を振り払うことは容易ではなく、さらに目に見えないコロナウイルスとの戦いにも苦戦を強いられています。これまで、キューバ国民とキューバ政府は、長い間の米国の攻撃を巧みな組織的対応で乗り切ってきました。しかし、今回の事態は尋常の域を超えています。人知にも限度があります。
そこで、日本キューバ友好協会では今回の事態に際して、私たちがキューバ国民の皆さんとともにあることをお伝えするために、以下の要領でささやかながら支援活動を行いたいと思います。どうか、皆様のお気持ちを積極的にお寄せいただきますようにお願いいたします。
尚、皆様のカンパは駐日キューバ大使館を通じてキューバ政府にお送りいたします。
2021年8月 日本キューバ友好協会理事長
工藤昌宏
払込取扱票 見本1(協会会員以外の方,協会会員の方)
例:キューバ支援カンパ2口分 を振り込む場合
払込取扱票 見本2(協会会員の方)
例:会費8か月分 と キューバ支援カンパ2口分 を振り込む場合