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封鎖に反対するキューバ市民社会組織 第18回フォーラムの最終宣言
キューバには100以上の市民社会組織（非政府組織）があり、2022年10月末にそれらによるフォーラムが開催され、米国による対キューバ経済封鎖に反対する最終宣言を発表しました。以下、その要旨を記載します。
最終宣言要旨
私たち、キューバの市民社会組織の代表は、社会活動家や組織、宗教団体、友愛団体、国民の支援を受けて、封鎖に反対するキューバ市民社会組織のフォーラムに集まりました。
- 私たちは、アメリカ合衆国政府が60年にわたってキューバ国民に課した経済、商業、金融封鎖を明確に非難する。
- 私たちは、この犯罪政策によって引き起こされた、現在の価格で1,540億ドルを超える莫大な経済的損害と、数世代のキューバ人に対する計り知れない人的および心理的損害を非難する。
- 私たちは、国連事務総長、当時の国連人権高等弁務官、国連高等弁務官事務所の上級代表、さらに欧州外務安全保障上級代表者らが、COVID-19パンデミックとの全国的な戦いの間は封鎖を解除するよう訴えたにもかかわらず、封鎖措置を強化したことを非難する。
- 私たちは、 国家経済を抑圧し、国民の生活の質と生活水準を大幅に低下させ、国民への基本的なサービスに影響を与えるために合計243の新しい措置を実施したトランプ政権の犯罪政策の強化を非難する。このような行動は、封鎖の大量虐殺、違法、不道徳な性質を意味する。
- 私たちは、バイデン政権が封鎖措置を全力で適用し続けているという事実を非難する。バイデン政権下の最初の14か月間の我が国への損害は63億ドルに達した。私たちは、ジョー・バイデン大統領に対し、前任者がホワイトハウスで導入した非人道的な措置を覆すことを目的として昨年5月に発表されたものよりもより積極的な行動をとるよう求める。
- 私たちは、キューバをテロ支援国家の非合法なリストに含めるというトランプ政権の不法で不当な一方的な決定を拒否する。それは、我が国の国際金融システムへの参加と活動をますます困難にするものである。私たちはそのようなリストから直ちに我が国を削除することを要求する。
- 私たちは、壊滅的なハリケーンイアンによって引き起こされた多大な物的損失に直面している同胞の苦しみと連帯し、人民フォーラムが主導するいくつかの米国組織によるバイデン大統領への「緊急アピール」に参加し、国の再建を可能にするために、少なくとも6か月間の封鎖を要求する。
- 経済封鎖は、キューバの経済的および社会的活動を促進する努力を弱体化させる。また、キューバの社会的活動および組織ならびに非国家管理の新しい形態に有害な影響を及ぼす。私たちは、国際社会のために多国間機関によって採択され、国際社会によって支持された条約を含む決定を実行することを要求する。
- 私たちは、この犯罪政策がキューバの家族に物資不足と苦痛をもたらし、人道上の影響を及ぼしていることを改めて非難する。封鎖は多くの病気をやわらげ治療する医薬品、医療機器、技術、最先端の治療法へのアクセスを妨げている。キューバ国民全体の生存権を侵害している。封鎖はすべてのキューバ人の人権に対する目に余る、大規模かつ組織的な侵害であり、大量虐殺犯罪の防止と処罰に関する1948年条約の下でのジェノサイド行為に他ならない。
- 私たちは、2021年7月にキューバの市民社会組織によって採択された宣言を再確認する。この宣言は、この残酷で大量虐殺的な政策がキューバ社会のあらゆる分野に与える影響を証明している。我々は同様に、封鎖がわが国の発展と経済社会開発のための国家計画と2030アジェンダの達成に対する主な障害であることを繰り返し主張する。
- 私たちは、外国の介入なしにキューバ国民が独自の政治、経済、社会システムを構築する自己決定の権利を有することを再確認する。私たちはキューバ国民に対するメディア戦争を非難する。私たちは、あらゆる種類の脅威と強制を拒否し、封鎖と戦って勝利し、社会主義的で、繁栄し、持続可能で、独立した主権のある祖国をすべての人とともに、すべての人のために建設し続けるという私たちの決意を繰り返す。
- 米国を含む世界中の市民社会組織、社会運動、関係者の連帯に感謝し、この敵対的で時代遅れで不当な政策を拒否し、これを終わらせ、キューバの人々への支持を維持するよう要請する。
- 私たちは、第77回国連総会に提出された「アメリカ合衆国がキューバに対して課した経済的、商業的、金融的封鎖を終わらせる必要性」という決議草案への加盟国の支持を要請する。この残酷で非人道的で違法な政策に終止符を打つという国際社会の決定の明白なデモンストレーションとして。
ハバナ、2022年10月28日
（機関誌編集部訳）